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割と近い場所に居るのに、街中で
わぁ!偶然!って会うことはなく...

普通の何気ないやり取りを交わして行くだけの毎日


翔太アプリでさ、誰かいいなって人に出会った?


と突然来た翔太さんからのメッセージ

今までこんな事聞かれる事が無かったからびっくりしている



A全然!今のところやり取り続いてるのは翔太さんだけだよ〜!


と返信すれば既読にはなったけれど…

返信がなく不安になり、スマホを、閉じた



もうやり取りするの嫌なのかな…

だからあんな事聞いて、やり取りやめようとしたのかな


なんて考え出すと募る不安は大きくなるばかりで

気付けば涙が流れていた


あぁ、、私会ったこともない見ず知らずの
よく分からない男性に恋をしちゃったんだ…


立ち直れなくなる前に関わるのを辞めなきゃ…


本当にその人があの写真の翔太さんか分からないし
もしかしたら全てが嘘かもしれないから…

だからって
翔太さんの連絡先を消すことは出来ないから
そっと非通知設定にして、勝手に連絡を絶った



次の日、翔太さんから普通におはようと来ていたけど
返す気力も勇気もなく未読のままスルーしちゃって

その次の日も、その次の日も
変わらず、おはようとメッセージをくれる翔太さんに
少し心が痛くなりだした頃


スマホでネットニュースを読んでいたら通知が来た
思わず開いてしまったメッセージ




翔太俺嫌われちゃったかな…ごめんね?
でも俺はまたAちゃんと連絡取りたいな


翔太ブロック、してなかったら返信して欲しいな



翔太さんからだったメッセージ

返信に迷っていると、スマホが震えだし
翔太さんからの初めての着信だった


ここでも出るか出ないか悩んで…なんコール目かで
通話ボタンに触れた




「……もしもし」

翔 "もしもーし!Aちゃん?"

「…はい、Aです、」

翔 "ふはっ!!笑 俺、翔太です"

「…はい」

翔 "…どうして返信くれなくなったの?"

「……えっと……その…」

翔 "もしかしていい人出来ちゃった?"

「あ、いえ!そんな事はないです!」

翔 "俺、なんか嫌なことしちゃった?"

「それも…ないです」

翔 "なら、返信してほしいなぁ"

「ごめんなさい…」

翔 "謝らないで!笑 ごめん、Aちゃんの事気になり過ぎてがっつきすぎた…俺の方こそごめんね"

「!…いえ!」

翔 "で、なんで敬語なの?笑"



と、笑う翔太さんに少しドキッとした



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作者名:aira | 作成日時:2024年3月8日 15時

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