雪見さん家の末っ子は病弱!?8

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白「やだぁぁぁぁ！」

赤『嫌でもやらないと、病気治らないよ？
お薬出せないもん。』

白「いい！おくすりださなくていい！ｸﾞｽｯ」

赤『ずっと具合悪いし、ずっと学校行けないよ？それでもいい？』

白「ｸﾞｽｯ、やだぁ〜」

紫『じゃあ早くおうち帰るためにちょっと頑張ろうよ〜？』

白「やだ、ﾊｱｯﾊｱｯ、」

青『おぉ、大丈夫大丈夫。
ゆーっくり吸って〜吐いて〜』

白「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ、ﾊｱｯ、もうがんばれない…ﾋｸｯ」

青『１回お外出ようか。一旦落ち着こう？
辰にぃ一緒に来て。良いでしょ？』

赤『そうだね、じゃあお願いしてもいい？』

青『了解。真都、1回お部屋出ようね〜
抱っこしてるからね〜』


青side

青『大丈夫大丈夫、真都頑張ってたよ。』

白「ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ、うぇぇぇぇぇん、」

紫『大丈夫、ちゃんとみんな分かってるから。』

白「ｸﾞｽｯ、ｸﾞｽｯあかちゃん、みたいﾋｸｯ」

紫『ちょっと心のコップから水が溢れちゃっただけ。
赤ちゃんじゃないよ？真都は、立派なお兄ちゃんなんだから。』

白「ﾋｸｯﾋｸｯ、」

青『よし、ジュース買いに行こうか。
真都が好きなのあるかな〜？』

ずっと待合室の椅子に座ってても気持ちの切り替えってすぐ出来るもんでも無いし、飲み物飲んだらなんか変わるかなって思って、飲み物を買うことにした。

紫『真都どれがいい？』

白「ﾋｸｯ、これぇ、」

紫『りんごジュースがいいの？』

白「ｺｸｯ、」

紫『翔太は？』

青『え、俺もいいの？』

紫『3人で飲もうよ。
あ、ほかのみんなには内緒ね？良いなぁ〜って言われちゃうからね笑』

青『ありがとう。じゃあ、これで。』

紫『了解〜

はい、どーぞ〜』

白「ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ、ﾊｱｯ…

にぃに…？
まいと、おはな、がんばれるかなぁ…」

青『真都はどう思う？頑張れそう？』

紫『ちょっとならできるかも？』

白「ｺｸｯ、」

紫『じゃあ、お兄たちは真都が頑張れるように応援するだけかな。』

白「…」

青『真都の気持ちが落ち着いてからで良いよ。
お兄そこまで待つからね。』

白「…ｺｸｯ、」


それから５分くらい、沈黙の時間が続いた。
真都がしっかり自分で考えられるように。
心が整理出来て、自分から頑張れるって思えるように。

白「…がんばれる、

みんなといっしょならできる、」

青『ん、頑張ろうね。』

紫『みんなついてるからね。』

その時の真都の顔は少し成長しているように見えた。

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