42 ページ42
渡辺side
「……」
俺が座ってるソファの横に無言で座るA
「……」
渡辺「……どうした」
「ううん……」
渡辺「……そぅ」
「……しょ………」
渡辺「ん？」
「………ううん…」
ソファに小さく座ってなにか言いたそう……
できるだけ優しく言ったつもりだけど……
言いたくなるまで待つか……
岩本「翔太」
渡辺「ん？……ちょっと行ってくる」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
「あ……うん」
なにか言いたそうだったけど、照に呼ばれたから行くと
岩本「……Aちゃん、なんか言ってた？」
渡辺「いや」
岩本「そっか……」
渡辺「どうした？」
岩本「いや……最近笑わなくなったなって……」
渡辺「あぁ…」
確かに笑ってはいるけど、前までの笑いでは無い……
どちらかと言うと愛想笑いに近い……
岩本「過保護……にしたからかな……」
渡辺「かもな……」
岩本「だよな……」
チラッと見たらこっちを見てるけど、目が合ったらそらされた
渡辺「……何となく聞いてみてやるよ。」
岩本「お願い」
それからまたソファに座るとコソッと服の裾を握ってきた
渡辺「……」
「……」
渡辺「……トイレ行く？」
「……うん」
トイレの前に行っても……中に入ろうとせず……
「……おへやいる」
ひとりで部屋に行こうとしてたから
渡辺「……なんかあったか？」
「……だいじょうぶ」
チッと舌打ちをしてAを抱えて部屋に行き
ベットに座らせた
渡辺「ほら、話せ」
「……」
渡辺「ぐちゃぐちゃでもいいから、思ってること話せ」
「……みんな、もっとやさしくなった。わたしだけでうごかなくなったしそれはうれしいの……」
下を向き手をぎゅっと握りながら
「……でもね、みんないそがしいのにわたし……めいわくかけてる……」
渡辺「誰かに言われた？」
「ううん……でもね、かほご？って、だめなんだって……」
Aがゆっくり喋ってると静かに扉が開いた
みんな来てたけど、誰も喋らないし、Aも気づいてない
「みんなにめいわくかけたくない……でもみんなといっしょじゃなきゃやだ」
「……しょったくん……わたしどうしたらいい？」
渡辺「みんなに聞いてみたらいいんじゃね？俺は迷惑なんて思わないけど」
「みんなに……」
渡辺「そう」
「……でも、わたしわるいこだもん……」
渡辺「は？」
「わるいこはしあわしぇになったらだめなんだよ？」
渡辺「誰が言った？」ｲﾗｯ
「……おかしゃとおとしゃ」
渡辺「……」
「わたしはみんなを«ふこう»にするんだって」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 699人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒茶(プロフ) - かりんさん» 教えて下さりありがとうございます！直しました！本当にありがとうございます!(´▽｀)また何かありましたら教えてください！ (4月28日 17時) (
レス) id: d7cdf50535 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - はじめまして。ゆさぴょんがうさぴょんになってます〜 (4月28日 11時) (レス) @page45 id: d301a9a2c2 (このIDを非表示/違反報告)
黒茶(プロフ) - まり姉さん» ありがとうございます！今気づきました！ (2月18日 19時) (レス) id: d7cdf50535 (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - 13が消えてますよ〜 (2月17日 8時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒茶 | 作成日時：2024年2月7日 5時
