能ある彼女は才を隠す《SnowMan》-２- (ページ8)

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「ナチュラルスマイル、これじゃダメなんですか？」

橙「俺が求めてるのはー、そうやなぁ、阿部くんとに見せてるやつ！！」

「一緒、じゃないんですか、？」

橙「それがな、全然違う！ほんまに楽しいんやろうなぁ、って分かるのよ、外から見てると！」

「はぁ、」

確かに、阿部くんやめめといる時は、他のメンバーより比較的、気を遣わないで
居られる分、表情は柔らかいかもしれない
でも、今いないじゃん、お二方

橙「…なぁ、俺と居る時、楽しくない、？」

「え、」

橙「俺は、東雲の笑顔引き出せへんのかな、」

きゅる、と効果音が付きそうな顔で見詰められ、そんな事はない、と咄嗟に否定しようと
そた言葉を飲み込む
…子犬。表現するならまさにそれ
母性をくすぐられる、
言葉に詰まっていると、追い討ちをかけるかのように
うっすらと大きな目に涙を浮かべてみせる向井くん
耐えられるはずもなく、

「…カメラ、構えてください」

橙「カメラ？」

「ナチュラルスマイルの写真、撮るんですよね？シャッターチャンスですよ」

ぽかん、とする向井くんを差し置いて、ポーズをとり、普段メンバーの前で笑っている
向井くんを思い出して、釣られて笑うようにする
すぐさまカメラを構え、いろんな角度からシャッターをきる向井くん
その顔は真剣で、楽しそうで
自然と笑みが溢れた

…