La reine des Neiges…[６] (ページ45)

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千秋「練習止めてごめんなさい。あなたにドラマの話が来て、すぐにでも返事をしないといけないのよ」

『そういうことか…それで、そのドラマはいつからなの？』

千秋「来月には撮影が始まるわ」

『え？なんでそんな急に？』

千秋「実はもともと、この作品はAにオファーが来てたんだけどライブと舞台の稽古に、去年撮った映画の宣伝が重なって忙しくなるだろうからって断ってたの…
でも出演予定だった子が急遽出れなくなったらしくて、監督からAにやっぱりお願い出来ないかって連絡が来たらしくて」

『断ってたなんて知らなかった…』

千秋「黙っててごめん。滝沢さんと話し合って以前みたいにならないよう、前もってこっちである程度調節するようにしてたの…」

『そうだったんだ…』

千秋「滝沢さんから今回の判断はAに任せるってことだけど…どうする？」

『もちろん受けるよ』

千秋「本当にいいの？」

『うん…1度断ってるのにまた断るなんて失礼だし。それに今はメンバーも傍にいてくれるから前みたいにはならないよ。だから受ける』

千秋「そう…わかったわ！なるべく私もサポートはするから無理しないようにね？」

『うん！千秋さんも忙しくなっちゃうけど、ごめんね』

千秋「いいのよ。そのために私があなたについてるんだから！おそらく改めて顔合わせするタイミングがなくて、出演者の方とはクランクインの日に会う形になると思うから」

『あ、うん。台本とかは？』

千秋「数日中に衣装合わせになるだろうから、その時かしら」

『わかった。日程出たら教えて』

千秋「えぇ、もちろん。じゃあ私は滝沢さんに報告してくるから！」

千秋さんはそういうと楽屋を出ていき、あたしもレッスン室へと戻った