ルシエルブルー2《S.Watanabe》 (ページ8)

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舘さんと翔太をお見送りしたあと。

康二くんはまだ寝てて、私は出かける準備。

…今日蓮と2人でご飯行くの言いそびれちゃったけど
大丈夫かな。

大丈夫だよね。うん。

翔太も今日遅くなるって言ってたし。

康二くんへの少しのお礼として
作った朝ごはんだけラップしておいといた。

近くまで来てるらしい蓮と待ち合わせして、
オシャレなカフェに行くことに。

「今日は私のおごりっ！好きな物頼んでよ」

目「そんなん気にしなくていいって言ったのに」

デザートとパスタがセットになったランチを頼んだ。

「あ、沖縄どうだった？」

目「めっちゃ天気よくて海も最高に綺麗だったよ」

「へえ！晴れ男のおかげだね」

目「康二が晴れ男なんだよ笑、だいたい康二いるときは
めちゃくちゃ晴れる笑」

「ふふ、たしかに晴れそう」

それから頼んだお料理を食べながら
他愛もない会話をしてお店を出た。

目「あ、そうだ。俺ん家にさー間違ってAのテキストあったんだけど、どうする？」

「あ、蓮の家にあったの？それ探しててなかったからこの前学校まで行ったんだよー」

目「教えてくれればよかったのに笑」

「それ知ったの沖縄に行ってるときだったから」

目「取りにくる？」

「うん、行こっかな
それよりお会計…私が払うつもりだったのに…」

目「女の子にお財布出させるわけにいかないから笑
あ、じゃあコーヒーショップ寄る？」

「うん、蓮は外で待ってて」

このへんで有名なコーヒー屋さんでテイクアウト。

いつも整理整頓されてる蓮の部屋に入った時に、
ふとこの前の舘さんの言葉が頭をよぎった。

"好きじゃない男には優しくしたらダメだよ
あ、あと好きじゃない男の家には上がらない！"

…でももう来ちゃったし

この前も何もなかったし…
しかも蓮は私のことそんな対象なんて思ってないわけだし。

目「何で立ってんの笑、座りなよ
えーっと、ここに…あ、あった、これ」

「あ、私のだ。ありがと笑」

2人がけのオシャレなソファに2人で座って
コーヒータイム。

目「あ、そうだ、毎年の花火大会あんじゃん、あれ一緒に行こ」

「うん、みんな誘って…」

そういえば翔太は…仕事かなぁ、
今年はまだ何も話してなかったから予定とか何も分かんないな

目「いや、みんなじゃなくてさ…2人で行きたい」

「えっ、2人で？」

目「うん。2人で。ダメ？」

「あ、いや…えっと、2人は…」