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シェアハウスも少し慣れてきて、
学校に通うのもようやく駅からの道も覚えたし、スムーズに行けている。
シェアハウスメンバーのグループLINEも作られてて、
みんなのおおまかな予定を送りあったりしている。
菜「どう新しい生活は！！」
「どうって…なんもないよ」
この子は同じ学部で1年のとき仲良くなった、
山田菜月。ショートカットの可愛い女の子。
菜「えぇ？なんかこう、キュンとかないの？
男の人いるんでしょ？」
「ないない、だって年上だし…」
そういえば、康二くんは大学3年生って言ってたけど…
舘さんと渡辺翔太さんはいくつなんだろ？
見た目は若いけど…舘さんはカフェの経営者だし、もっと上だったりして？
菜「年齢は関係ないでしょっ
あ、ていうかAにはもうあの人がいるんだっけ」
「え？？」
学食にいた私たちが視線を向けた先には
女の子に囲まれている同級生、目黒蓮。
「蓮はそんなんじゃないよ、あいつ遊んでばっかだし」
菜「そうかなぁ？Aはめめの特別感あるけどね？」
「うーーーん…そう？」
実は高校の頃から一緒で、たまたま同じ大学に入ったら
そのまま一緒にいる流れになっちゃって。
彼女じゃないって言ったらなぜか目の敵にされて、
友達もできなかった私になんの色目もなく話しかけてくれたのが菜月。
菜「そう、あんなに女の子に囲まれてても特定の彼女作らないってことはそうじゃん？」
「蓮は…そういうのじゃないから」
菜「ふーん…？あ、これにしよーっと」
「あからさまに興味なくすの辞めて？」
目「じゃ、俺はこれかなー」
「ちょっと、蓮」
食券の機械にお金を入れた直後に押されたもので
しかも私が食べようと思ってたやつ。
目「2枚押したけどいいよね？食うっしょ」
「なんでおごらなきゃいけないのさ！」
目「これでおあいこってことで」
勝手に席を選んでそこにピーチティー。
菜「あいかわらずやることはイケメンだよねえ」
目「ありがとうなつきちー、Aはそんなこと言ってくれないよ」
「…次はない」
目「ふっ、チョロいな」
同じ唐揚げ定食を選んだ私たちと
カレーを選んだ菜月。
席に着くとさっそくまわりの女の子たちの視線。
もう1年以上これだから慣れたけどさ。
蓮はご飯食べる時は私たちと食べるか、
ほかの友達と食べるかどっちかで決まってるから
女の子たちは見てるだけ。
いやでも無言の圧力！！！！
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2024年1月30日 16時
