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翔太仕事おわり
翔太学校終わったら連絡してー
こんなメッセージがきてたのは2時間も前で。
「うーわやば、集中しすぎた…」
学校にきたのは、夏休み中の課題をやるための
資料や過去のデザイン案を見るため。
のはずが普通に課題にとりかかってしまった。
もう3時じゃん。
翔太に電話しよ…！
渡『…はい』
「あ、翔太…ごめん…」
くっっそ機嫌悪い…
せっかくの最後の2人の日を無駄にしてしまった…
渡『何のごめん？別に謝られることしてないし』
「いや…連絡、気付かなくて…」
渡『すぐ返事無い時点で課題やってんだなって分かったよ』
「ごめん、」
渡「涼太たち17時過ぎくらいには着くってよ
お前も早く出てこい」
「うん、わかった、すぐ帰る…出てこい、？」
渡「俺を何時間待たせんだよ」
今いる場所から廊下に出て窓の外を見ると、
駐車スペースに見慣れた車。
「えっ、来てくれたの？すぐ行くっ！！」
猛ダッシュで外まで出て、車のドアを開けると
機嫌悪そうなオーラでスマホをいじっている翔太…。
「ごめん、翔太…つい課題に手をつけてしまい…」
渡「ほんとだよ、まったく」
「…待っててくれてありがとう」
渡「…2時間もずっとここにいたわけじゃねえからな！？」
「あ、あそこプリンのお店寄って」
渡「待たせた上に寄り道すんのかてめーは」
「もーっ、翔太と一緒に食べるんじゃん、待ってて？」
渡「はいはい行ってこい」
最後まで憎まれ口を叩いてたけど
家に帰ってプリンをあげると想像以上に美味しかったのか
機嫌が直ったっぽい。笑
ソファに並んで座って適当に音楽を流して舘さんの帰りを待つ。
「翔太、ごめんね」
渡「何回言うんだよ、別に約束してたわけじゃねーし…
俺も仕事してたし気にすんな笑」
「せっかく翔太休みで2人でいられる最後だったのに…」
渡「…え、」
「えっ？あ、いや…えーっと…」
つい本音が出て告白みたいになったじゃん！！
「だから、最初にも…言ったじゃん…
蓮と沖縄に行かなかった理由、翔太と一緒にいたいって、」
渡「…うん、俺もそう思って休みとって、
お前に楽しんで欲しいって…めちゃくちゃプラン考えたんだからな…」
うつむいて照れながら話してくれた。
耳まで真っ赤。笑
渡「あーっ、恥ずっ……」
それに笑ってたのに急に真面目な顔して見つめてきて
お互いの顔が近付いた。
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2024年1月30日 16時
