末っ子たち�� ページ29
side 中島
菊池たちが３人を連れて楽屋を出たあと
「すみませんでした。」照くんと岸と一緒にもう一度頭を下げる。
「あー、そこ座りな。」
中居さんが中居さんの前のソファを指さす。
「いえ、こちらで。」
それを断って立ったままでいると
「そんな緊張すんな。良いから座って。」
あれ？正直めちゃくちゃ叱られるだろうと覚悟しているのに何だか中居さんの様子がさっきまでと違って穏やかだ。
「失礼します。」
俺らは中居さんの向かいに座った。
「びっくりしたろ。悪いな。」
「いえ、本当に申し訳ありません。」
照くんが答える。
「あれぐらいの時はあんなもんだよ。うちも慎吾が毎回やらかしてたし、松岡とか井ノ原が一緒だともうめちゃくちゃだったよ。」
「…はぁ。」
「ただ、誰かが怖くないとな。もっと大胆なことして他の人に迷惑かけてからじゃ遅いからさ。」
「はい。」
「北山が注意してたからいけるかなって思ったんだけどな。北山怖いって言ってなかったっけ。」
「俺らはジュニア時代に叱られてたんで怖いんですけど…」
「チビらは怖くないのか。」
「たぶん…」
俺の返事に中居さんは笑っている。
「時代だな。じゃあより俺が怖い先輩役だな。」
「すみません。」
「気にすんな。お前らも俺にコッテリ叱られたことにしとけよ。」
「えっ？」
「良いから。自分たちのせいでメンバーが叱られたってわかったらちょっとは反省するだろ。」
中居はそう言うと「もうちょっとゆっくりしておけ。」って言って俺らにコーヒーを出してくれた。
「本当に申し訳ありませんでした。本番よろしくお願いします。」俺らは挨拶して楽屋を後にした。
「健人くん…ごめ、なさい…」
俺らの楽屋に戻るとマリウスが泣きながら抱きついて来た。
「ん。もうすんなよ。」
同じようにラウールと海人も泣いて照くんと岸に抱きついている。
本番を迎えるとマリウスもちゃんとプロとしての顔を見せる。
でもCM中にポンポンとお尻を中居さんに触られて「いたいぃぃー」と涙目になっていた。
それを愛おしそうに見る中居さんに今日は改めて感謝した1日だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 184人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あべたん - 阿部ちゃんが悪いことしてめめなべふかの3にんに交代でお仕置きされるって言うのが見たいです いつも応援してます！ (2023年3月16日 23時) (
レス) @page24 id: baa4905a2c (このIDを非表示/違反報告)
sutekinasekai(プロフ) - 南さん» ありがとうございます。山田くん後輩力とっても高いのに風磨相手だとしっかり先輩になるところが素敵ですよね。時間かかるかもしれませんがゆっくりお待ちください。 (2021年8月24日 21時) (レス) id: e41cc1f930 (このIDを非表示/違反報告)
sutekinasekai(プロフ) - 優さん» 神回って言っていただいて嬉しいです。昔話また挑戦してみますね。 (2021年8月24日 21時) (レス) id: e41cc1f930 (このIDを非表示/違反報告)
sutekinasekai(プロフ) - なKPこさん» ありがとうございます。海人くんとっても書きやすいキャラですよね。リクエスト少々お待ちください。 (2021年8月24日 21時) (レス) id: e41cc1f930 (このIDを非表示/違反報告)
南 - いつも楽しく読ませて頂いてます！色々なグループが混ざっているお話が特に好きです！ジャにのちゃんねる絡みで、山田くんと風磨くんが流石に怒られるだろうということをやらかしてしまって一緒にお仕置きされそうになり、山田くんが風磨くんを庇うお話が見てみたいです (2021年8月23日 2時) (レス) id: e479c780a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sutekinasekai | 作成日時：2021年8月2日 9時
